Feature
特集記事
リノベーション住宅ローンの組み方と金利の選び方を分かりやすく解説

「中古マンションを購入して、自分らしい住まいにリノベーションしたい」
物件探しと並行して多くの方が直面するのが、避けては通れないお金の計画です。実は、ローンの組み方や返済条件によって、総支払額が大きく変わるケースもあります。
「知っているか、知らないか」という小さな差が、数十年後の家計に大きな影響を及ぼすかもしれません。
この記事では、ショールームで日々多くのお客様の資金相談に携わっているスタッフが、住宅ローンとリノベーション費用の賢いまとめ方や、失敗しない金利の選び方をプロの視点で徹底解説します。
目次
Toggleリノベーションで利用できるローンの種類と違い

中古マンションのリノベーションを検討する際、まず理解しておきたいのが「リノベーション費用をどのローンで賄うか」という点です。
大きく分けて、リフォーム専用の「リフォームローン」と、物件購入とセットで組む「住宅ローン」の2種類があります。
▼リノベーションで利用できるローンの種類
- リフォームローン
- 住宅ローン(リノベーション一体型住宅ローン)
ローンの種類によって、金利や借入期間が大きく異なるため、計画の初期段階でどちらを利用するか決めておくことが重要です。
中規模な工事に向いているリフォームローン
リフォームローンは、主にすでに持ち家がある方や、数百万円程度の部分的な改修を行う際に適したローンです。
無担保型と有担保型の違い
多くのリフォームローンは「無担保」で借りられるのが特徴です。
そのため、住宅ローンに比べると審査や手続きが比較的簡便で、融資実行までのスピードが早い(数日〜1、2週間程度)というメリットがあります。
一方、担保を取る「有担保型」もあります。数百万円程度の部分的な改修では、手続きが比較的手軽な無担保型が選ばれるケースも多いですが、借入額や返済期間によって適した商品は異なります。
金利と借入限度額の目安
金利相場は年2%〜5%前後と、住宅ローンに比べると高めに設定されています。
借入限度額は金融機関によって異なりますが、一般的には1,000万円程度までです。
返済期間が最長10年〜15年と短いため、月々の返済負担が重くなりやすい点に注意が必要です。
中古物件の購入とセットで組む住宅ローン
中古マンションの購入と同時にリノベーションを行う場合は、「リノベーション一体型住宅ローン」が有力な選択肢になります。
この「一体型住宅ローン」は、物件代金とリノベーション費用を合算して、1本の住宅ローンとして借り入れる仕組みです。
最大のメリットは、リノベーション費用分にも住宅ローンの金利(年0.9%〜3.0%程度)が適用されることです。
また、返済期間も物件購入分と合わせて最長35年に設定できるため、月々の支払額を抑えやすくなります。(※)
※返済期間は完済時の年齢によって変動します。
リフォームローンと住宅ローンのメリットとデメリット
リフォームローンと住宅ローンの違いを比較表にまとめました。
▼リフォームローンと住宅ローン一体型の比較表
| 比較項目 | リフォームローン | 住宅ローン一体型 |
| 担保 | 原則不要 | 第一順位抵当権の設定が必要 |
| 適用金利 | 年2.7%〜6.8%程度 | 年0.9%〜3.0%程度 |
| 返済期間 | 最長10〜15年程度 | 最長35年~40年程度 |
| 借入限度額 | 上限500〜1,000万円 | 上限1億円以上の商品もある |
| 団体信用生命保険 | 商品による | 原則加入 |
| 審査スピード | 数日〜1、2週間程度 | 2週間〜1ヶ月程度 |
| 向いている人 | 部分的な小規模改修の方 | 物件購入と同時にリノベーションする方 |
※えこいぷ編集部調べ(2026年4月現在)
※表の金利・期間・上限は、主要行が2026年4月に公表している代表商品を基に整理。
※適用金利は申込時ではなく借入日や資金受取日の金利が適用される商品が多く、審査結果や融資率、団体信用生命保険の種類でも変わります。
※団体信用生命保険の取り扱いは、金融機関や商品によって異なります。リフォームローンでは、商品により任意加入できる場合と、加入できない場合があります。
総支払額や月々の返済負担のバランスを取りやすいという点では、「住宅ローン一体型」が有力な選択肢になりやすいといえます。
リノベーション一体型住宅ローンを利用する4つのメリット

中古マンション購入とリノベーションをセットで行う際、一体型ローンを選ぶことで得られるメリットは多岐にわたります。
特にお金に関する「低金利」「長期返済」「税制優遇」の3点は、リノベーションの質を妥協せずに予算を抑えるための重要なポイントです。
住宅ローンと同じ金利が適用され総支払額を抑えられる
リノベーション一体型住宅ローンの最大のメリットは、リノベーション費用に対しても住宅ローン並みの金利が適用されることです。
リフォームローンを別で借りる場合と比較すると、総利息で驚くほどの差が出ます。
▼1,000万円を借り入れた場合の利息比較シミュレーション
| ローンの種類 | 総利息 |
| リフォームローン (金利3.0%・返済期間15年の場合) |
約241万円 |
| 住宅ローン一体型 (金利1.0%・返済期間35年の場合) |
約約186万円 |
※えこいぷ編集部調べ
※1,000万円を借り入れた場合の利息を、リフォームローン(金利3.0%・返済期間15年の場合)と住宅ローン一体型(金利1.0%・返済期間35年の場合)で概算しています。実際の総利息は、適用金利・返済期間・金融機関の商品内容・審査結果などによって異なります。
上記の条件では、総利息に約57万円の差が生まれる計算になります。
浮いた資金を、キッチンをハイグレードなものに変える、もしくは「ウェルネス」プランの熱交換機能と空気清浄機能を備えた空気循環システム「エアフォームワン」を追加して住み心地を向上させるといった、本来の「理想の住まいづくり」に回すことができます。
最長35年の長期返済で月々の家計への負担を軽減できる
住居費以外にも「教育費」や「老後資金」の積立は欠かせません。
住宅ローン一体型は、リノベーション費用も物件代金と合算して最長35年の長期返済が組めるため、月々の支払額をぐっと抑えられます。
無理のない月々の返済額に設定することで、趣味や家族旅行の予算を削ることなく、理想のリノベーション住宅でゆとりある生活を送ることができます。
住宅ローン控除の対象にリノベーション費用も含められる
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、年末のローン残高の0.7%が所得税や住民税から控除される制度です。
一体型ローンなら、リノベーション費用もこの控除対象に含めることができます。ただし、控除を受けるには借入期間や所得、床面積などの条件を満たす必要があります。(※)
また、2026年入居分では、既存住宅でも床面積40㎡以上に要件が緩和されていますが、合計所得金額1,000万円超の場合などは50㎡以上が必要です。
さらに、省エネ性能によって借入限度額や控除期間が変わる点にも注意が必要です。2026年以降は、省エネ性能の高い既存住宅で控除期間が13年に拡充される措置もあります。
えこいぷ(ecoip-U)が得意とする断熱改修などを合わせて行い、省エネ性能を高めることで、住み心地の向上に加え、条件を満たす場合には税制面でのメリットを受けられる可能性があります。▼リノベーションの補助金についてはこちら
リノベーション補助金と減税制度まとめ|最大いくら貰える?受給条件も網羅
※住宅ローン控除には所得制限があり、原則として合計所得金額2,000万円以下であることなどの要件を満たす必要があります。なお、2026年入居分では既存住宅の床面積要件が40㎡以上に緩和されますが、合計所得金額1,000万円超の場合や、子育て世帯・若者夫婦世帯向けの上乗せ措置を利用する場合などは50㎡以上が必要です。
団体信用生命保険への加入で家族の万が一に備えられる
住宅ローンには、契約者に万が一のことがあった際にローンの残高を清算してくれる「団体信用生命保険(団信)」が付帯しています。
賃貸住まいや、団信なしのリフォームローンの場合は、世帯主に万が一のことがあっても家賃やローンの支払いは残ります。
しかし、住宅ローン一体型ならリノベーション費用分も含めて保障の対象となるため、もしもの場合も、家族に「住まい」という資産を無借金で残すことができます。
※加入には所定の審査があり、健康状態によっては加入できない場合があります。
※出典:団体信用生命保険について知りたい|公益財団法人 生命保険文化センター
変動金利と固定金利のどちらを選ぶべき?

住宅ローンを選ぶ際、最も多くの方が悩まれるのが「変動か固定か」という選択です。
正解は一つではなく、ご家族のライフプランとリスク許容度によって決まります。
低金利の恩恵を受ける「変動金利」
現在も多くの人が選択しているのが、固定金利よりも低い金利水準で借りられる「変動金利」です。
▼「変動金利」のメリットとデメリット
| メリット | リスク |
| 固定金利に比べて借入当初の支払額を最小限に抑えられる。 | 半年ごとに金利が見直されるため、将来的に返済額が増える可能性がある。 |
日銀の政策動向に伴い、2024年後半から各銀行の住宅ローン金利にも変化が見られています。
これまでのように「変動金利はしばらく上がりにくい」とは言い切れず、将来的な金利上昇も見込んだ資金計画が重要になっています。
変動金利は、銀行所定の基準金利や市場動向をもとに見直されるため、将来的に返済額が増える可能性があります。
将来の安心を買う「固定金利」
借入時の金利が契約時から完済まで(あるいは一定期間)変わらないのが「固定金利」です。代表的なものに【フラット35】があります。
▼「固定金利」のメリットとデメリット
| メリット | リスク |
| 市場金利が上がっても返済額が変わらないため、長期的な家計管理がしやすい。 | 変動金利に比べて借入時の金利が高く、月々の返済額が大きくなる。 |
「教育費・老後資金」とのバランスで選ぶ
住宅ローンはゴールではなく生活の一部です。金利を選ぶ際に重視するものに合わせて選ぶことも大切になります。
教育費のピークがこれから来る場合
お子様が中学生や高校生になる時期に金利が急上昇すると、家計が圧迫されるリスクがあります。不安な場合は、全期間固定、あるいは「当初10年固定」などでリスクをヘッジする選択肢もあります。
老後資金を早めに貯めたい場合
今の低金利の恩恵を最大限に受けて、浮いたお金を投資や貯蓄に回し、万が一の金利上昇時には一括返済できる準備をしておくというように、戦略的に「変動金利」を選択するという考え方もあります。
どちらを選択したとしても、「金利が1%上がっても、今の生活水準を維持できるか?」をシミュレーションすることが、後悔しないローン選びの近道です。(※)
※出典:金利が1%上がると住宅ローンはどれくらい変わる?生活防衛資金や繰り上げ返済についても解説|Money Canvas
状況に合わせて自分にぴったりのローンプランを選ぶ

現在の住まいの状況や、これからどのような住み替えを予定しているかによって、最適なローンの組み方は異なります。
ここでは、代表的な4つのケースに合わせて、賢いプランの選び方を解説します。
中古マンションを購入してリノベーションする
これから中古マンションを購入する方にとって、金利メリットが大きいのは「住宅ローン一体型」です。
このプランの鍵は「スピード感」です。物件の売買契約からローン審査までの短い期間に、リノベーション費用の概算を把握し、金融機関に提出できる概算見積もりを準備しておく必要があります。
物件探しと並行して、リノベーション会社とも打ち合わせを進めておけば、早い段階でおおよその予算を把握できるため、安心して準備を進めやすくなります。
▼中古マンション購入とリノベーションの注意点についてはこちら
中古マンション購入とリノベーションの注意点|後悔しないためのチェックポイント
ローンが残っている持ち家をリノベーションする
すでにマンションを購入して住んでいて、ローンの残債がある状態でリノベーションしたい場合は、「ローンの借り換え+リノベーション費用の合算」がおすすめです。
現在の住宅ローンを借り換えるタイミングで、リノベーション費用もまとめられる場合があります。ただし、借り換えによって必ず月々の返済額を抑えられるわけではありません。
近年は金利が上昇傾向にあるため、現在のローン残高や金利、リノベーション費用、返済期間、借り換えにかかる諸費用まで含めて比較し、家計に無理のないプランになるかを確認することが大切です。
住宅ローンを完済している持ち家をリノベーションする
ローンがない状態でリノベーションをする場合は、工事金額が判断基準になります。
工事費が500万円以下の場合は、手続きが簡便な「リフォームローン」が手軽です。
工事費が1,000万円を超えるフルリノベーションの場合は、金利負担を抑えるために、再度「住宅ローン」として設定し直すことを検討すべきです。
抵当権の設定などの諸経費はかかりますが、金利の低さと返済期間の長さでトータルコストを抑えられます。
フラット35リノベを活用して金利優遇を受ける方法
特定の基準を満たすリノベーションを行う場合、【フラット35】の金利引下げ制度の一つである【フラット35】リノベ(以下、フラット35リノベ)を利用できる場合があります。
この制度は、中古住宅の購入とあわせて一定の性能向上リフォームを行うことで、他の金利引下げメニューと組み合わせて金利優遇を受けられる仕組みです。
金利の引下げ幅や期間は、住宅性能や家族構成などの条件の組み合わせによって異なります。制度内容は年度ごとに見直されるため、利用を検討する際は、住宅金融支援機構の最新情報を確認しましょう。
えこいぷ(ecoip-U)が得意とする「AIB工法」による断熱改修や「エアフォームワン」の導入によって、住宅の省エネ性能向上に寄与し、フラット35リノベの金利引下げ制度の適用要件を満たす可能性を高められます。
条件を満たした場合は、光熱費の削減とローン金利の優遇の両面でメリットが期待できます。
▼中古マンションのリノベーションローンについてはこちら
中古マンションのリノベーションローンとは?フラット35と銀行ローンの違い
※出典:【フラット35】リノベ
物件探しからローン実行までのスケジュール

住宅ローン一体型を利用する場合、もっとも高いハードルになるのが「スケジュール管理」です。リノベーションの工事金額が確定していないと、銀行の本審査に進めなくなってしまいます。
ここでは、「リノベーション一体型住宅ローン」を組んだ場合、物件探しからローン実行と引き渡しまでの流れを、時系列に整理しました。
事前審査から決済までの具体的な9ステップ
リノベーション一体型住宅ローンを利用する場合、通常の住宅購入よりも、リノベーション費用の概算や物件調査のタイミングが重要になります。
事前審査(仮物件)まずは、検討中のエリアや価格帯に近い「仮物件」をもとに、金融機関で事前審査を行います。この段階では、実際に購入する物件が決まっていなくても、おおよその借入可能額を確認することができます。
購入申込購入したい物件が見つかったら、購入申込を行います。ここからは、物件契約やローン審査に向けて、スピード感を持って準備を進める必要があります。
概算リノベーション見積もりの算出購入申込後、リノベーション会社が希望する工事内容をもとに、概算のリノベーション費用を算出します。リノベーション一体型住宅ローンでは、物件価格だけでなくリノベーション費用も含めて審査を行うため、この概算金額が重要になります。
事前審査(買付物件)購入申込をした物件と概算リノベーション費用をもとに、改めて事前審査を行います。仮物件での審査結果と実際の購入予定物件では、担保評価や借入可能額が変わる場合があるためです。
物件調査リノベーション前提で中古マンションを購入する場合は、物件調査も欠かせません。希望する間取り変更ができるか、壊せない壁がないか、配管や断熱改修に支障がないかなどを事前に確認します。
物件契約・工事請負契約ローンの見通しやリノベーション内容の方向性が固まったら、物件の売買契約を結びます。あわせて、リノベーション工事についても工事請負契約を結ぶ流れになります。
本審査不動産売買契約書や工事請負契約書、見積書、図面などをもとに、金融機関の本審査を受けます。リノベーション費用を住宅ローンに組み込む場合は、工事内容や金額に関する資料の提出を求められるのが一般的です。
ローン契約(金銭消費貸借契約)本審査に通過したら、金融機関と正式なローン契約(金銭消費貸借契約)を結びます。
決済・物件の引き渡しローン契約後、金融機関から融資が実行され、物件代金の決済を行います。その後、物件の引き渡しを受け、リノベーション工事へと進みます。
リノベーションの概算見積もりを早めに出すべき理由
最もつまずきやすいのが、「いつまでにリノベーション費用を把握しておくか」という点です。
リノベーション一体型住宅ローンでは、物件価格だけでなくリノベーション費用も含めて審査を進めるため、購入申込後の早い段階でリノベーションの概算見積もりを出しておく必要があります。
物件が決まってからリノベーション会社を探していると、事前審査や本審査に必要な資料の準備が間に合わない可能性があります。
また、金融機関によって必要書類や提出タイミングは異なるため、物件探しと並行してリノベーション会社にも事前に相談しておきましょう。
銀行選びと一緒に進めるべき「物件探し」のコツ
スケジュールを成功させる鍵は、「物件探し」と「リノベーションのプランニング」を切り離さないことです。
えこいぷ(ecoip-U)が提供する「ワンストップサービス」では、実際に物件を見学する段階で「この壁は壊せるか」「断熱改修にいくらかかるか」を判断し、概算見積もりを提示します。
プロと一緒に物件購入の決断と同時にローンの本審査に向けた準備を整えることができるので、物件選びやリノベーション内容について焦らずしっかり考える時間を確保できます。
また、お客様の間取りに対する条件やこだわりたいポイントなども事前にお伺いしておくことで、その分も含めた概算見積りを準備することが可能です。
申し込み前に知っておきたいローン審査と手続きの注意点

住宅ローンの審査は、単に「年収」や「勤続年数」だけで決まるものではありません。
特に「中古購入+リノベーション」の場合、物件特有の事情やタイミングの制約によって、思わぬ「落とし穴」にはまることがあります。
申し込み前に必ず押さえておくべき、実務上の注意点をまとめました。
物件の売買契約までに工事の見積書を用意する必要がある
リノベーション一体型ローンを利用する場合、最大のハードルは「時間のなさ」です。
多くの方が「物件が決まってからゆっくりリノベーションの内容を考えよう」と考えがちですが、これでは一体型ローンには間に合いません。銀行の「本審査」は、物件の売買契約後すぐに行われます。
この際、リノベーションの正式な見積書などの提出を求められるのが一般的です。(※)
つまり、物件探しと並行して「どんなリノベーションをしたいか」を固め、すぐに動けるパートナーを見つけておかなければ、低金利な一体型ローンの利用を諦めざるを得なくなってしまいます。
※中古購入+リノベーション同時借入では、正式審査時までに見積資料や図面、物件資料の提出を求められるのが一般的です。契約書の扱いは銀行・進捗によって異なります。
マンションの築年数や担保評価で借入額が制限されるリスク
銀行は「物件の価値」を厳しく審査します。特に築年数が経過したマンションの場合、銀行が算出する「担保評価額」が、購入価格+リノベーション費用の合計に届かないケースがあります。
例えば、合計で4,500万円の借り入れを希望しても、銀行が「この物件の価値は4,000万円まで」と判断すれば、残りの500万円は自己資金で出すか、高い金利のリフォームローンを併用しなければなりません。
資産価値が維持されやすい物件の選び方や、リノベーションに理解のある金融機関を選ぶことが、このリスクを回避するコツです。
▼築30年マンションの購入についてはこちら
築30年マンションは買っても大丈夫?資産性と修繕積立金の見極め方
ローンに含められる費用と自己資金が必要な費用を確認する
「フルローン(全額借入)」を希望する場合でも、物件価格やリノベーション費用以外にかかる諸費用を、どこまで住宅ローンに含められるかは金融機関やローン商品によって異なります。
たとえば、次のような費用はローンに組み込める場合がありますが、商品によっては自己資金での用意が必要になることもあります。
▼事前に確認しておきたい主な諸費用
- 印紙代、登録免許税などの税金
- 不動産仲介手数料(物件価格の3%+6万円など)
- 銀行の事務手数料や保証料
- 火災保険料
また、中古マンション購入とリノベーション費用を一体で借り入れる場合、物件代金の決済後にリノベーション工事が始まるため、工事期間中の返済方法についても確認しておくことが大切です。
金融機関やローン商品によっては、工事期間中に元金返済を据え置き、利息のみを支払う「元金据置(ローン据え置き)」などの扱いができる場合があります。(※)
※諸費用を住宅ローンに含められるかどうか、また工事期間中に元金据置などの扱いができるかどうかは、金融機関やローン商品によって異なります。事前に金融機関やリノベーション会社に確認しておきましょう。
後から断熱リノベーションを追加すると工事費用が膨らむリスク
予算の関係で「断熱改修はまた数年後に…」と後回しにするのは、あまりおすすめできない選択です。
なぜなら、一度リノベーションを完成させた後に断熱工事を行うと、せっかく作った壁や天井を再度解体しなければならず、解体費用と再施工費用が二重にかかってしまうからです。
また、後付けの工事には住宅ローンは使えず、金利の高いリフォームローンを利用することになります。ローンの本審査を申し込む「今」この瞬間に、住み心地と家計に直結する「性能(断熱など)」をプランに組み込んでおくことで、長期的なコストを抑えられます。
▼マンションの断熱リノベについてはこちら
マンションの断熱リノベ、全部やる必要ある?
2026年のリノベーションで活用できる補助金と減税制度

国は住宅の省エネ化を推進しており、2026年は「住宅省エネ2026キャンペーン」として複数の補助制度が実施されています。
住宅省エネ2026キャンペーンの主な補助制度
住宅省エネ2026キャンペーンは、主に4つの事業で構成されています。
▼住宅省エネ2026キャンペーンの主な補助制度
- 先進的窓リノベ2026事業
- みらいエコ住宅2026事業
- 給湯省エネ2026事業
- 賃貸集合給湯省エネ2026事業
このような補助制度は、新築やリノベーションを問わず、省エネ性能の向上を目的とした支援制度です。
先進的窓リノベ2026事業
断熱性能の高い窓やドアへの改修に対して補助が出る制度です。補助額は工事内容に応じて設定されていて、1戸あたり最大100万円まで支援されます。
みらいエコ住宅2026事業
断熱改修や住宅設備の更新など、幅広いリノベーション工事が対象となる補助制度です。条件を満たすことで補助を受けられます。
省エネ性能を高めることで税制優遇も受けられる
住宅ローン控除や固定資産税の軽減措置など、省エネ性能の向上によって税制面でのメリットが得られる場合があります。
借入限度額の優遇
一般の中古住宅よりも、省エネ基準適合住宅やZEH水準住宅などは、住宅の区分に応じてローン控除の借入限度額が高く設定される場合があります。
より多くの税金の還付を受けられる可能性があり、実質的な返済負担の軽減につながります。
固定資産税の減額措置
一定の断熱改修などを行った場合、条件を満たすことで翌年度の固定資産税(建物部分)が減額される特例措置があります。
税制措置を受けるためには「住宅性能証明書」などの書類が必要になるため、制度の適用可否については事前に確認しておきましょう。
断熱性能の向上で光熱費を削減しやすくなる
多くの方は「住宅ローンの月々の返済額」に注目しますが、実際に住んでから家計を圧迫するのは「住宅ローン+光熱費」の合算額です。
えこいぷ(ecoip-U)が推奨する「AIB工法(内張り断熱工法)」や空気循環システム「エアフォームワン」を導入すると、夏は涼しく冬は暖かい住環境が整います。
その結果、冷暖房効率が上がり、毎月の電気代やガス代の負担軽減が期待できるため、長期的に見れば、光熱費の削減が家計全体の支出を抑えることにもつながります。
▼断熱リノベの予算についてはこちら
断熱リノベをする場合、全体予算はどう考える?物件・工事費用のバランス整理
理想の住まいを叶えるために重要なリノベーション会社の選び方

住宅ローンとリノベーション、どちらも人生を左右する大きな決断です。
リノベーションを成功させるうえで、リノベーション会社選びは重要なポイントの一つといえます。
銀行との交渉や煩雑な書類作成をサポートしてくれるか
リノベーション一体型ローンは、通常の住宅ローンよりも銀行とのやり取りが複雑です。
「リノベーションの工事内容が、担保評価にどう影響するか」を銀行の担当者に論理的に説明しなければならないため、銀行とのやり取りに慣れていない場合、希望する条件での融資が難しくなるケースもあります。
最新の住宅ローン事情に詳しく、煩雑な書類作成や銀行との交渉を全面的にサポートしてくれる担当者がいるかどうかを、最初の相談の際に確認しましょう。
物件探しから施工までを一つの窓口で行うワンストップか
「不動産会社」と「リノベーション会社」をバラバラに選ぶと、予算の食い違いやスケジュールの遅延が発生しやすくなります。
物件探し、設計プラン、住宅ローンの手続き、そして施工など、これらを一つの窓口で完結させる「ワンストップサービス」であれば、情報共有がスムーズになり、手続きの負担を軽減しやすくなります。
建物の構造を熟知し予期しない問題にも柔軟に対応できるか
中古マンションは、解体してみないと分からない配管の劣化や構造の不具合が潜んでいることがあります。
こうした「想定外」が起きた際、瞬時に最適な代替案を提示し、予算内での調整ができる技術力があるかどうかが、完成後の満足度を左右します。
パートナー選びの際には、技術力や対応力を確認しておくことが大切です。
資金計画の不安を解消して納得のリノベーションを

理想のリノベーションは、無理のない、そして賢いローン選びから始まります。
「自分の年収で、一体いくらまで借りられる?」 「検討しているあの物件に、一体型ローンは使える?」
こうした悩みは調べるだけでは解決しません。一人ひとりの家族構成、キャリア、そして理想の暮らしによって、正解は異なるからです。
川口ショールームで無料相談会を実施中
えこいぷ(ecoip-U)では、埼玉県川口市のショールームにて「中古マンション購入+リノベーション個別相談会」を随時開催しています。
当日は、住宅ローンの仕組みを熟知した専任の担当者が、あなたの家計状況に合わせた無理のないシミュレーションを作成します。
また、当社の強みである「AIB工法」や「エアフォームワン」による省エネリノベーションが、いかに将来の光熱費を抑え、家計を楽にするかについても、実例を交えて詳しくご説明いたします。
「まずは話を聞いてみたい」という方も大歓迎です。
将来への不安を安心に変え、ワクワクする住まいづくりをここから始めませんか?

現地で体験! リノベのイメージが広がる!
無料ショールーム見学&個別相談まずはお気軽に!オンラインビデオ通話で伺います!
無料オンライン相談